浙江省十大美食

中国には古くから「民以食為天(民は食をもって天となす)」という言葉がある。これほど食を重んじる中国人は、美食は芸術に値すると考えられる。浙江料理は中華料理の中で、重要な位置を占めていると言える。浙江省を旅したら、世界遺産と自然景観だけではなく、グルメもきっと満喫できるであろう。浙江省の中でも地方によって料理が違ってくる。浙江料理は、浙江省の代表的な都市の名を冠する4つの種類に分けられる。それぞれ、杭州料理、寧波料理、紹興料理、温州料理である。これから浙江料理を代表する10つの美食を紹介しよう。

トップ1:杭州―片児川

 片児川(piànrchuān)は杭州ラーメンの一種、今まで100年以上歴史を持っている。杭州のラーメン屋さんなら出さないところはないというほど人気のあるラーメンである。巷でよく見かける片児川は醤油ベースのスープに、少し太めのちぢれ麺、具とは杭州名物の細い竹の子またはマコモダケ、雪菜(xuěcài、高菜に似た野菜)でなくてはならない。2014年、中国CCTVの番組である「舌尖上の中国Ⅱ」に出てきたグルメで、それから浙江省だけでなく、全国に名を広め、一層人気を集めた。


杭州―片児川


トップ2:杭州―東坡肉
 東坡肉は、杭州伝統料理で、豚の角煮と言ってもいい。作り方は、ばら肉の塊をゆでてから油で揚げ、これを厚く切って醤油、紹興酒、砂糖、八角(はつかく)、山椒などを合わせた汁を注ぎ,容器のまま強火で肉がとろりとなるまで蒸す。
「東坡肉」という料理の名前は宋の時代の詩人政治家である蘇東坡(1036年 - 1101年)に由来する。話によると、蘇東坡は杭州の人々が洪水から守るため、堤を作ろうと命じた。この工事をしている労働者は1000人も達し、彼らのモチベーションを上げるため、蘇東坡は肉とお酒を彼らに出せと召使いに命じたが、召使いらは肉とお酒を一緒に煮ると聞き間違えた。料理が出来上がったら、以外に美味しくて、蘇東坡が好きな料理となった。


杭州―東坡肉

 
トップ3:杭州―龍井蝦仁
 
 龍井蝦仁は、海老の龍井茶炒め、杭州伝統名料理である。緑の茶葉とピンクの海老で、見た目はエレガントでおいしそうな料理である。
 話によると、清の乾隆帝の行幸の際、清明節に、西湖の後、龍井を視察した。 西湖の漁師から川エビが、龍井の農家は龍井茶を献上した。 乾隆帝の料理人は、この2つの食材を使って、龍井蝦仁を作った。 その後間もなく、杭州の有名な老舗、楼外楼菜館に龍井蝦仁のメニューが登場した。

杭州―龍井蝦仁

 
トップ4:嘉興―嘉興ちまき
 ちまきは、中国の歴史上、文化的な蓄積が最も厚い伝統食品の一つである。ちまきは端午節ならではの食品であるが、嘉興の人々は、一年中食べている。浙江嘉興のちまきは歴史が長く、「五芳斎」は嘉興ちまきを代表するブランドで、全国的に知られている。ちまきの作り方は、醤油漬けたもち米に豚肉や小豆あん、八宝、鶏肉などの具を入れ、笹の葉で包んで、蒸す。蒸し上がったちまきは、脂身の脂が米に染み渡り、口に入れるとうまみが広がり、ジューシーでありながら油っこさはない。

嘉興ちまき

 
トップ5:寧波―寧波湯団
 寧波湯団は湯で団子で、中華伝統料理の一つである。中国の団子の起源は寧波にあり、だいたい宋元の時代から生まれた料理で、今からすでに700年以上の歴史がある。作り方は、餡として豚の脂肪、白砂糖、ゴマ粉をかき混ぜ、作り上がった餅米の粉の団子に用意した餡を入れ、水が沸いたら、団子を入れ、鍋を粘らないようにスプーンでよくかき、団子が水の上に浮かべたら、出来上がる。この丸い団子と甘い味は、幸せな生活を送りようという願いが込めっている。
 

寧波湯団


トップ6:紹興―紹興臭豆腐
 紹興臭豆腐は中国に古くからある民衆の食べ物で、千年近い歴史を持っている。偉大な文学者?魯迅の文章に登場することから、紹興臭豆腐の名は国内外に知れ渡っている。紹興臭豆腐は、3センチ角程度に切った、押し豆腐に野菜系の漬け汁につけて表面を発酵させたものを油で揚げて食べる食べ物である。屋台で用意された辛味ソースをつけて熱いうちに食べると、パリっとして香ばしく、歯ごたえのあるおいしさが広がる。臭豆腐のもう一つの調理方法は蒸すことで、唐揚げの臭豆腐より10倍ほど臭く、紹興酒と非常にマッチしている。
 

紹興臭豆腐


トップ7:金華―金華火腿
 金華火腿、つまりハムの一種、切った断面が火のように赤いことから「火腿」の名がついた。浙江省産の金華火腿(ハム)は、イタリアのパルマハム、スペインのハモンセラーノと並ぶ世界3大ハムの一つである。皮が薄くて脂も少ない、「金華豚」のモモ肉(後足)を塩漬けし、自然熟成させ作られる。金華火腿の歴史は悠久で、唐の時代には、金華地方では豚肉の塩漬けが作られていたという記録がある。12世紀には南宋の将軍が戦場へ持っていく携行保存食品とするため火腿を作らせたという。清代には朝廷にも献上され、数ある火腿の中でも最上級品とされてきた。

金華火腿

 
トップ8:温州―温州灯盞糕
 温州の小吃(スナック)は、美味しくて有名である。話によると、灯盞糕は元の末期に生まれたスナックである。灯盞糕の作りかたは、大豆、米、メンを粉に磨き、水を入れ、それに、大根スライスと豚肉を餡として加え、ランプのような容器に注ぎ、豚油に揚げ、出来上がリ、形はランプと似ているので、灯盞糕と名付けられたという。

温州灯盞糕

 
トップ9:嵊州―嵊州小籠包
 嵊州は浙江省の北部の小さい町で、小籠包がおいしいから、有名になった。嵊州の人々の1日は、小籠包から始まる。小籠包は肉まんじゅうより小さく、皮が非常に薄い。具としては白菜や、シイタケ、キノコ、クログワイなどの野菜類や豚肉と豚肉の皮下脂肪、エビ、蟹やフカヒレなどを混ぜ上がったこと。一口を食べると、ホットスープがたっぷり出てくる非常においしい。
 

嵊州小籠包


トップ10:湖州―南湖水菱
 水菱は水底に沈んだ種子から発芽し、葉が水面に浮く浮葉植物であり、その実が食べられ、菱形で両端に逆向きの2本の鋭い刺が付いている。菱は浙江省限定のもの、そのうち一番有名なのは、南湖水菱である。南湖水菱は新鮮で、うす甘く、水分がたっぷりで、いくら食べても飽きない美食である。菱は非常に栄養価値があり、豊富なでん粉、タンパク質、ブドウ糖、脂肪、ビタミンB1、B2、C、カロチン及び 、カルシウム、燐、鉄などを含んでいる。
 

南湖水菱